デザインのいろは | 渋谷美術学院 Shibuya Bijyutsu Gakuin


Vol.3

「水張り」のいろは

美しいデザインは、美しい水張りから。 パネルに紙を張るには少しコツがいります。
正しい水張りの仕方を習得して、作品の安定性を向上させましょう。

木製B3パネル、水張りテープ(25mm幅)、水を入れた筆洗バケツを用意します。
画用紙またはケント紙はB3サイズよりひとまわり大きい、「四つ切りサイズ」が必要です。

水張りテープはパネルの辺の長さより
3cm程度長めに切ります。
長辺、短辺2本ずつ計4本分切っておきます。

刷毛を使い、用紙裏面を水で濡らします。
水の量は多すぎず、少なすぎず、
全面に均一に含ませます。

裏面にまんべんなく水を含ませたら紙を表に返して
パネルの上に置きます。パネルからはみ出る紙の
幅が均一になるように調整します。

パネルと紙の間に入った空気を押し出すように
中央から外側に向かって伸ばし
パネルと紙を密着させます。

紙を伸ばしながら、パネルのふちで
跡がつくように紙に折目を付けます。

テープは長辺から貼ります。刷毛を使い、
水張りテープの糊のついた面を濡らします。
濡らした刷毛でテープを抑え、
テープを持つ手を引き上げるようにします。

画面となる部分にはみ出さないように
ふちの折目より外側に貼ります。
余分なテープはパネル横と裏面へ折り込みます。

角が浮かないようにきっちり折り込む事が
水張り成功のポイントです。ここで失敗すると
乾いた時にしわが寄ってしまいます。

紙を伸ばしながらもう一方の長辺と、
残りの短辺を貼ります。

完成です。
乾くまで水平の状態にして置きます。
少々時間がかかるので描く直前ではなく、
事前に準備を行いましょう。

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